卵の冷凍保存の仕方!冷凍できる期間はいつまで?
「卵って冷凍できるの?」
「卵を冷凍させたら、どんな風に食べればいいの?」
ご家庭の冷蔵庫に必ずと言っていいほど存在している卵、ご飯のおかずからお菓子まで幅広く活躍する定番の食材です。
食べものに置いて気になる点といえば保存方法ですよね。
とくに冷凍については保存性が高まりそうなイメージもありますし、それは卵においても気にする人はいるはずです。
しかし卵は食中毒の原因となるサルモネラ菌が有名ですので、冷凍しても安全なのか?なんとなく心配な方は多いのではないでしょうか。
結論から言えば卵は冷凍可能ですが、ちょっと気をつけたほうが良い注意点があります。
今回はそんな卵の冷凍方法についてまとめていきます。
この記事で安全に卵を冷凍&食べられるようになりましょう!(`・ω・´)
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内容
卵の冷凍方法
まず注意点を話す前に、卵の冷凍方法(冷凍卵の作り方)の手順を一通り紹介しましょう。
- 卵が割れないように気をつけつつ洗ってから、水分を拭き取る
- ジップロックなどの密閉できるものに卵を入れ、そのまま冷凍庫へ(またはパックまるごと冷凍庫に入れてもOK)
- 一晩(24時間凍らせれば完璧)冷凍させて完成
卵は冷凍すると膨張して殻が割れてしまいます。
1の凍らせる前に卵を洗うのは、冷凍の際に漏れた卵の一部が殻についてしまうので、これが気になる場合は洗ったほうが良いという意味です。
(日本の卵はパックに入れる前に殻の洗浄が行われているので、洗わなくても衛生面での問題はないと思いますが、不安なら洗っておきましょう)
ジップロックに入れるのは、卵の殻に入ったヒビから中身が漏れ出して冷凍庫の中が汚れてしまうのを防ぐ意味があります。
(また、密閉しておくことによってヒビの入ってしまった卵が空気に触れるのを防いでくれます。)
ジップロックの定番はコレですね。
なお、ひとパック分すべて冷凍してもいいと思っているなら、パックに入った卵をそのまま冷凍庫へ突っ込んでもOKですよ。
できれば密閉袋に入れたほうが衛生的かと思いますが、面倒くさがり屋さんはコチラでも○。(^^)
さて、冷凍卵を作る上で注意しなければならないのは、解凍にあります。
解凍の仕方は?
解凍は調べてみると自然解凍(常温)で良い、という説明が多くされているのですが、冷凍卵は殻が割れており、中身が空気にさらされている状態です。
常温で解凍するとサルモネラ菌が増えて危ないので、食中毒になる危険性が高まります。
なので、多少時間がかかっても、冷凍した卵は冷蔵庫で解凍することを心がけましょう。
冷蔵庫で解凍するというのは、冷凍庫に入れていた卵を、冷蔵庫に入れ替えてゆっくり解凍するという意味です。
この場合は使う予定がある日の前夜くらいに、冷蔵庫に移しておくことで翌日にはちょうどいい感じに解凍されていますよ。(^^)
なお、解凍の際は凍った卵の殻をむき、ボウルや小皿などに入れておけば生卵を割ったときと同じような状態に戻ります。
殻は水につけながらだと剥きやすくなりますよ。
早く解凍したい場合、殻をむいてからジップロックなどの袋に入れ、流水にさらすことで解凍時間を早めることができます。
卵は冷凍でどのくらいの期間保存できる?
まず冷凍卵を生食したい場合、卵本体やパッケージに表示されてある賞味期限と同様です。
卵に表記してある賞味期限というのは「生食できる期間」であり、サルモネラ菌はたとえ冷凍しても死滅しません。
なので生食及び半熟で食べたい場合は、冷凍であっても期限内に食べるようにしてください。
加熱調理を行う場合は、1ヶ月を目安に食べきりましょう。
あくまで生の卵ですので、早めに使ってしまうことを心がけてください。
卵の場合、冷凍で期限が延びるって発想はしないほうがいいかも…ですね。
ていうか、殻が割れる冷凍卵って、そんなに長く保存して食中毒大丈夫なのか…?って疑問が浮かぶと思います。次で解説していきましょう。
冷凍した卵の食中毒の危険性は?
生卵はヒビが入って空気に触れることで菌が増えるため、食中毒になる危険性が高まります。
卵を冷凍した場合は、中身が膨張するので殻にヒビが入りますが、サルモネラ菌は5℃以下では増殖しないとされるので、冷凍している間は増えません。
ただ、たとえ冷凍できる-18℃でも死滅しませんので、しつこいようですが解凍の仕方に注意することが大切になります。
サルモネラ菌は10℃以下でもあまり増殖しないとされますので、解凍は冷蔵庫で行うようにしましょう。
気温を考えると、冬であれば室温での解凍も可能に見えますが、暖房をつけたりしますよね。どの季節でもやはり冷蔵庫で解凍することをおすすめします。
ちなみに17℃くらいでもサルモネラ菌はかなり増殖します。なので春や秋でも室温はNGです。
では、冷凍卵を安全に食べる方法がわかったので、次は調理方法について見てみましょう。
冷凍卵の調理方法・使い方
凍らせちゃった卵、固形だけどどうやって使うんだ…?なんていうのは、調べないとわからないですよね。(笑)
冷凍卵でもある程度、通常の卵料理と同じメニューを作ることは可能です。目玉焼きやゆで卵などを作ることもできます。
ただ、卵は解凍すると黄身がぷっくりもちもちに変化します。この黄身は、箸でつまめるくらいほどよい硬さになります。
また冷凍卵は初めに固形になっていることを活かした調理をすることもできるので、ここでは冷凍卵ならではのおすすめメニューをまとめていきたいと思います。
まずはじめに、手軽なのに美味しい最強のTKG(卵かけご飯…。笑)を冷凍卵で作る方法を紹介します!
(`・ω・´)ゞ
冷凍卵かけご飯
卵と言ったらド定番の卵かけご飯!冷凍卵の場合、普段の卵かけご飯とはまた違ったクリーミーな味を楽しめます。
作り方は解凍した卵を温かいご飯にかけ、お好みで醤油などをたらすだけです。(さすが卵かけご飯、簡単ですね!)
念の為、手順をきちんと書いておくと以下のようになります。
- 冷凍卵を冷蔵庫に移し、卵を割ったような状態になるまで解凍する
- 温かいごはんに卵をかけ、醤油などを好みでたらして完成
…まあ、本当に簡単ですね。簡単しか言ってない。(*^^*)
卵かけご飯といえば醤油ですが、代わりにめんつゆをかけても美味しいですよ。
あとは卵かけご飯専用の醤油とか…よく食べるならこんなのを使ってみてもよさそうです。
次にちょっとひと手間、黄身を醤油につけてご飯を美味しく食べるレシピの紹介です。
冷凍卵(黄身)の醤油漬け
こちらは卵かけご飯を作る前に一手間だけ加えます。冷凍卵以外で、最低限用意するのはしょうゆだけです!
冷凍卵の黄身がつかみやすい特徴を生かして、簡単に醤油漬けを作っちゃいましょう~。
- 解凍した冷凍卵を、白身と黄身に分ける
- 黄身をジップロックに入れて醤油を加え、20~30分くらいつけて出来上がり
出来上がったらご飯に乗せたりして、食べるだけです♪
醤油の分量ですが、冷凍卵の黄身がきちんと漬かる量であれば大丈夫ですよ~。
黄身がきちんと漬かるようであればジップロックではなく、食器で代用しても大丈夫です。(小さめの器のほうが、使う醤油の量が少なくて済むかも)
衛生面を考えて、醤油に漬けるときも冷蔵庫がいいですね。この点は気をつけましょう。
醤油の代わりに麺つゆを使ってみたり、漬け込む時間を長くしてみたりして、自分にちょうどいい味加減を探してみてください~。
なお白身ですが、ご飯と一緒に食べるなら、黄身を乗せる前にご飯に混ぜ込んで使ってみてくださいね。
つづいて、冷凍卵をまるごと使ったレシピを紹介します。
冷凍卵の天ぷら
卵の天ぷらは、本来ならゆで卵を作ってから衣をつけていきます。
ただ冷凍卵の場合は解凍しなければ固形なので、ゆで卵を作るという過程をすっ飛ばして卵の天ぷらを作ることができますよ~。
クックパッドにおすすめのレシピがありましたので、紹介しますね。⇓
こちらのレシピの材料・過程を参考に作り方を紹介します。
<材料>
- 凍らせたままの冷凍卵:3個
- 小麦粉:適量
- 天ぷら粉:大さじ2
- 油:適量
- 水(天ぷら粉をとく):30ccほど
<調理手順>
- 冷凍卵は解凍せず殻をむき、凍らせたまま使用する
- 1の卵に小麦粉を軽くつけ、天ぷら粉がしっかりつけられるよう下準備をする
- 水で天ぷら粉をとき、2の卵につける
- 3分程度160度の油で揚げ、途中で触らないように気をつける
- 卵を裏返して、さらに2~3分揚げて完成
揚げるので、前の2つの卵かけご飯レシピよりは少し手間がかかりますが、本来の卵の天ぷらよりは手軽に作れます。お試しあれ。^^
次は今回紹介する冷凍卵レシピ最後の一品です。
定番の目玉焼きですが、冷凍の場合ミニのかわいいものを作れます。
冷凍卵でミニ目玉焼き
冷凍卵をきちんと解凍すれば通常の目玉焼きも作れますが、冷凍の状態であれば2つに切ってミニの目玉焼きを2コ作ることができます。
- 冷凍卵の殻をむき、凍ったままの状態で縦に半分に切る
- フライパンに油を敷いて熱したら、卵の断面を下にしてフライパンで焼く
あとは焼けるまで待てば、サイズが半分の双子目玉焼きが完成です。
溶かしつつ焼くので、あまり強火にはしないほうがいいかもですね。
1ですが、冷凍庫から出してすぐだと切るとき硬いので、半解凍くらいに溶かしたほうがやりやすいと思います。
焼くだけなので簡単ですし、これも固形ならではのアイデアなので、ぜひ作ってみてください。^^
レシピ本を活用してみるのもおすすめ
今回は合計4品紹介しましたが、冷凍卵はこれら以外にもかなりの活用法があります。
冷凍卵用のレシピ本というのもあるので、本でも自分が食べたいと思う料理を探してみるのはどうでしょうか。(^^)⇓
冷凍卵を活用したスープとかも載ってます。本の利点は、いろんな種類を一気にサッと見れることですね。
こちらは電子書籍もあるようなので、本がかさばるのが気になる人とか、スマホなどで読みたい方にもおすすめです。
卵の冷凍方法まとめ
卵って使わずに残ってたりするので、冷凍のレシピでバリエーションを増やすのっていいアイデアだと思いますね。
今回は簡単な冷凍卵の使い方(レシピ)を多めに紹介していますので、面倒くさがり屋さんでも手軽に作れるでしょう。(笑)
ぜひ冷凍ならではの調理方法を試してみてくださいね。
(生食の場合は冷凍でも期間、解凍方法に気をつけましょう)
もっとたくさん知りたい!ってときは、レシピ本とかも参考にしてみてください。
卵の場合は長く保存したいから冷凍する、というのではなくて、冷凍卵ならではの食べ方を楽しみたいから作る、という考えでいたほうがいいですね。
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