鏡餅の意味と由来!お正月に飾るのはなぜ?その理由は?
お正月の準備をするとき、必ずと言っていいほど用意する鏡餅!でも、そういえばなぜお正月に鏡餅をかざるのでしょうか?
スーパーで簡単に手に入るパックの鏡餅もありますので、なんとなく恒例として用意しちゃうような所ありますけど、「どうしてお正月に鏡餅なのかな?」なんて部分、知らないこともあると思います。
なので今回は、お正月に鏡餅を飾るその意味と由来についてまとめました。
<今回の内容はコチラ>
- お正月に鏡餅を飾る意味と由来
- ┣鏡餅に「鏡」と付くのはなぜ?
- ┣鏡餅が丸い理由と重ねて置く意味
- ┗門松としめ縄の意味
- 鏡餅の飾り方・置く期間・飾る場所
- 鏡餅の食べ方や食べる日について
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内容
鏡餅をお正月に飾る意味と由来
お正月には各家庭へ歳神様と呼ばれる神さまが1年間の幸福をもたらしに来訪します。
鏡餅はこの歳神様へのお供えもので、また神さまの依り代(居場所)になるとされています。つまりはお正月に鏡餅を飾るのは、歳神様をお迎えするためなのですね。(*^^*)
依りついた鏡餅には神さまの御魂(みたま)が宿るとされていて、この鏡餅の餅玉を分けることでその年の「魂(生命力や気力のようなもの)」を頂くことができるとされます。
新しい年の魂であるから「年魂」、これを現す餅玉を家長が家族へ「御年魂」や「御年玉」として分け、食べることで体にその「魂」を取り入れることができます。
この「御年魂」や「御年玉」が現在でも行われている「お年玉」の由来で、「玉」というのが名前に付くのは元々「魂」という意味合いがあります。
鏡餅の「鏡」の意味・由来って?
鏡餅って普通にいいますけど、なぜただのお餅ではなく「鏡餅」なのでしょうか。
それは昔の鏡のカタチが今の鏡と違っていて、鏡餅のような形をしていたからだとされています。つまり、昔の鏡の丸い形をお餅で表しているんですね~。
また三種の神器の一つである「八咫鏡(やたのかがみ)」を模したものであるから、「鏡」餅という名前がついたとの言われもあります。
古くから、鏡には神さまが宿ると言われていたり、人の心や魂をも映す神さまだと信じられていたので、鏡の形を模した鏡餅は縁起が良いとされているのです。
そんな清らかで縁起が良い鏡餅なので、歳神様をお迎えする際のお供え物として飾られるようになったと言われます。
鏡餅が丸い理由や意味って?なぜ重ねて置くの?
鏡餅が丸い理由としては、先に書いたように昔の鏡のカタチをかたどったからだとされていますが、「家庭円満」や「夫婦和合」といった意味もあります。
よくトラブルなどがスッキリ解決することを丸く収まった、なんていいますので、丸い形というのは温和なイメージを思い起こさせるのではないでしょうか。(*^^*)
カタチについてはわかったものの、では「なぜそれを重ねるのか?」っていうのもふと気になる点ですね。
これの理由としては、丸いお餅を重ねることで「円満に年を重ねる」「めでたく1年を重ねる」といった意味が込められています。
また、大きいお餅と小さいお餅の2段で、月と太陽・陰と陽を表しているともされていますよ。
縁起がいいものを一つではなく重ねて置くことで、より良い年になるよう縁起担ぎをしているのかもしれませんね。(・ω・*)
他の正月飾り(門松としめ縄)の意味は?
お正月飾りの代表的なものとして、鏡餅以外だと門松としめ縄ではないでしょうか。
まず門松は、神さまをお迎えする際に家を見付けやすいようにと目印(家にお迎えするための依り代)として置いています。
神さまは、空から依り代である門松へ降りて来ると考えられているので、門松は家に神さまに訪れてもらうための目印である、と言うのはこれが理由です。
松や杉などの年中緑色を絶やさない木(常磐木と呼ばれます)は神さまが宿ると言われていて、とくに松は「まつる(祀る)」に通じること、不老長寿や繁栄の象徴として扱われていたこともあり、とてもおめでたい木であるのです。
そしてしめ縄は、人間の領域と神様の領域を分けるための境界線(結界)で、厄や災いを祓う役割があります。
神社にもしめ縄がありますが、これにも魔よけの意味があって、神域と俗世を分けるための境界線として存在しています。
つまりしめ縄というのは、神さまをお迎えするのに適する清浄な場所である、ということを示すために飾るものです。
というわけで、まとめると以下のようになります。
<門松としめ縄の意味>
- 門松:神さまをお迎えするための目印(依り代)
- しめ縄:神さまをお迎えするのに適する場所であることを示すもの
鏡餅の飾り方!いつからいつまで飾る?置く場所はどこがいい?
鏡餅に使う飾りや順番については家庭や地方によって様々なので、飾り方といっても正しい作法・順番はありません。
ただ、何か参考にしたい時は以下で鏡餅の飾り方の一例を画像つきで載せていますよ。
上記のページでは飾り方の他に鏡餅を置く場所や、以下の飾りそれぞれの意味についても紹介しています。
- 飾り扇
- 橙(だいだい)、みかん
- 御幣(ごへい)
- 四方紅(しほうべに)
- 三方(さんぽう)
また、飾る期間についてはコチラで詳しく書いています。
鏡餅の食べ方や食べる日って?
鏡餅は、通常鏡開きと呼ばれる日に下ろして食べることになります。
鏡開きの日については、先に紹介した鏡餅を飾る期間についてのページで詳しい日付を書いていますよ。
また、食べ方についてはお供えした鏡餅の種類にもよります。
家族や親戚の方などが手作りしたものであれば、食べる頃には乾燥して固くなってしまっているでしょうし、パックの購入したものなら中身の取り出し方・分け方をどうすればいいか知りたくなると思います。
これについては、以下でそれぞれの食べ方について分けてページを紹介していますので、当てはまるパターンをご覧になってください。
鏡餅の意味や由来についてまとめ
鏡餅はお正月に訪れる神さまへのお供え物であり、また依り代になると言われています。
鏡餅の「鏡」という名前には、昔の鏡や三種の神器の八咫鏡(やたのかがみ)を模したものであるから、という言われがあります。
飾り終わった鏡餅は、食べることで神さまからの魂(生命力や気力のようなもの)を頂くことができるので、ぜひ鏡開きの日にお召し上がりくださいね。(*^^*)
ただ手作りのお餅で鏡餅を作った場合は、カビが生えてしまうことも考えられます。
このような場合の対処法や食べていいのかどうか?といった内容は、コチラで書いています。
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