鏡餅の飾り方!正しい順番や飾る場所はどこ?置く期間はどのくらい?

お正月に飾るものとして、鏡餅は定番のひとつですよね。鏡餅を準備しはじめる時期になると、いよいよお正月だな~という気分になれます。(*^^*)

ですが鏡餅って、お餅以外にいろんな飾りがあるんですよね。

台の上に置いてみかんを餅の上に乗せるくらいならわかりますが、「細かい飾りをどのような順番で飾ったら良いのか?」ということは分かりにくいです。

 

なので今回は鏡餅の正しい飾り方をメインに、飾る場所や期間などについてもまとめていきます。

<今回の内容はコチラ>

  • 鏡餅の飾り方・順番
  • お正月に鏡餅を飾る意味
  • 鏡餅を飾る場所はどこが適する?
  • 鏡餅を飾る期間は?【飾り始めと下げる時期】
  • 鏡餅の5つの飾りの意味

 

最初に言ってしまえば飾り方は地方などでも違ったりするのですが、このページの中で画像や例を載せているのでよくわからないときはマネしてみるといいですよ♪

全体的に、これから鏡餅を飾りはじめる人にとって役立つ内容となっています。ぜひ参考にしてみてください。(`・ω・´)

 

 

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  鏡餅の飾り方!正しい順番って?

鏡餅は、一例として以下のように飾ります。↓

<鏡餅の飾りの順番(上から順)>

  1. 飾り扇(かざりおうぎ)
  2. 橙(だいだい)、みかん
  3. (水引…みずひき)
  4. 御幣(ごへい)※四手(しで)などとも呼びます
  5. 四方紅(しほうべに)
  6. 三方(さんぽう)

(画像の「橙」の文字がひらがななのは、フォントの都合で変換出来なかったからです…´・ω・`)

 

冒頭でもいいましたが、飾りの順番については地方や家庭によっても違ったりしますので、実は「絶対にこの順番で飾らなきゃダメ!」なんていう決まりはありません

 

たとえば上の画像ではお餅の下に御幣(ごへい)がありますが、みかんや橙の下において垂らすように飾るパターンもあります。

画像にあるものの他に、「ゆずり葉」や「裏白(うらじろ)」といった葉っぱ、縁起のいいものとして「串柿」「昆布」「スルメ」といったものを飾ることもあります。

また、逆に飾り扇などの画像にあるものを使わないこともあります。

 

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なので、可能であるならお家の方(ご両親や祖父母がいいかと思います)に、どのような順番で飾ったら良いかな?と聞くといいと思います。

どんな飾り方でも間違いというのはないと思うのですが、よくわからないときは上の画像をサンプルとして、真似してみるのもOKですよ。(*^^*)

 

なお水引についてはとくに縁起物というわけではなくて、ただ装飾として付けている、といった感じなので、わざわざ用意しなくても構いません。

 

  鏡餅をお正月に飾る意味!なぜ鏡餅を用意するの?

そういえばなんでお正月に鏡餅を飾るんだ?なんて考えたことはないでしょうか。

鏡餅は正月にお家へやってくる、穀物神である歳神様へお供えするために飾っています。

昔の鏡の丸い形をお餅で表した、または三種の神器の一つと呼ばれる「八咫鏡(やたのかがみ)」を模したものとされているので、「鏡」餅という名前がついたと言われてます。

 

鏡餅は、お家に訪れた神さまの依り代(よりしろ。神さまが依りつく対象となるもの)になるとされ、お餅には神さまの魂が宿るとされています。

そして飾り終わった後にこのお餅をお雑煮にして食べると、神様から生命力を頂くことができると言われます。

 

お正月というのは、何やらいつもと違った空気がありますよね。

今の時代、神さまというのを身近に感じることはあまりできないですが、本当に来てくださっていたらと思います。(*^^*)

 

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  鏡餅を飾る場所は?どこに置いたら良いの?

では次に飾る場所についてです。

といっても鏡餅にはココじゃなきゃダメだよ、という場所の決まりはないのですが、ふさわしいと言える場所は床の間や神棚、お仏壇かと思います。

なぜかというと先に書いたように鏡餅には神さまが依りつくので、家の中で大切と思えるような場所に置くのがいいからです。

 

ただ、現代においては神棚や床の間がないってことは珍しくないですし、マンションなど集合住宅ではお仏壇もないってことはよくあります。

なので、このような場合にひとつだけ飾るときは、リビングや居間といった家族が全員集まって落ち着ける場所に飾ると良いでしょう。

玄関もみんなの目に留まるところなので、良いかと思いますね。

 

なお鏡餅は1個だけに制限する必要はなく、複数飾っても大丈夫です。神さまに来て頂きたいお部屋全てに飾ってもOK。

  • 大きい鏡餅床の間、玄関
  • 中サイズの鏡餅仏壇、神棚
  • 小さめの鏡餅:その他の部屋(寝室、台所、子供部屋、書斎・仕事部屋など)

 

仏壇や神棚は大切な場所なんですが、鏡餅以外のお供え物など色々置いていますよね。(広い神棚ならいいんですが)

飾りにくくなってしまいますので、あまり大きい鏡餅でなくてもいいでしょう。

 

細かい位置については、神さまは人間よりも上位の存在なので、ふさわしくない低いところや、お粗末な場所でなければいいのではないかな、と思います。

(大切に置くという意識を持つことが大事です)

 

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  鏡餅を飾る期間

まず飾りはじめる時期についてですが、とくに理由がなければクリスマスが終わってからが丁度いいかなと思います。

クリスマスツリーと鏡餅があると、何やら混ざった感じでモヤモヤするので(笑)、クリスマスツリー⇒鏡餅としたほうが、行事としての切り替えもスムーズな感じです。(^^;)

ということは12月26日以降ということになりますが、避けたほうが良い日にちがあります。

  • 12月29日:9という数字が「苦」を連想させるので縁起が悪い日
  • 12月31日:一夜餅と言い、一晩で慌てて準備するのは神様に対して失礼になる、とされている
  • 12月26日:語呂合わせで「ろくなことがない」「ろくでなし」となる

 

これら以外の日付であればいいと言えますが、逆に12月28日の「8」は漢字にすると「八」になり、末広がりで縁起がいいとされています。

鏡餅の飾り始めについては餅つきをする日と同じ考えなので、もっと詳しく知りたいときはコチラをご覧くださいね。

 

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そしていつ飾り終わるのか?ですが、鏡餅は神さまにお供えするものなので、お正月が過ぎてから下げ、食べるようにします。(これを「鏡開き」と呼びます)

鏡開きをする日というのは基本的に松の内を過ぎた後で、

  • 関東(松の内が1月7日まで):1月11日
  • 関西(松の内が1月15日まで):1月15日または1月20日

 

に行うことが多いようですね。東北でも松の内は1月7日です。

 

  鏡餅の飾りの意味

さいごに、鏡餅に使う飾りの意味を紹介します。

今回は画像にあった飾りをまとめていきます。(*^^*)

 

  飾り扇(かざりおうぎ)

扇の広がった姿が末広がりに通じることから、末永い繁盛を願って飾られています。

置かないこともありますが、飾り扇があるだけでパッと華やかになりますね♪

 

  橙(だいだい)、みかん

橙の実は冬を迎えても木から落ちることなく、2~3年枝についたままであることから、「代々(だいだい)」に通じ縁起が良い果物とされています。

(繁栄や家が続くという意味があります)

現代では、橙が手に入らないという場合によくミカンで代用されます。

 

  御幣(ごへい)、四手(しで)

御幣(ごへい)は紅白の見た目からしておめでたい感じですね。カラフルな赤と白は魔よけの意味を持っているといいます。

御幣は四方に広がって見えることから、大きく手を広げて神さまをお招きする役割があり、また四方へ繁栄するようにとの願いもあります。

 

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  四方紅(しほうべに)

四方紅は、鏡餅の下に敷いている紙のことですね。

紙の四方を赤色で縁取ることで、天地四方の厄災を祓う意味があり、これから過ごす一年の繁栄や健康を祈ります。

 

「天地四方」って何だ??という感じですが、「Weblio辞書の天地四方の項目」によると、天地四方は日本語で六合(リクゴウ)となります。

六合は上下・東西南北の六つの方角や、天地、宇宙、世界を指します。

簡単に言っちゃえば、4つ全てのフチに赤色をまとった四方紅を置くことで、すべての方角、すべての方向の悪いものをうち払う…といったような意味ですかね。(*^^*)

 

赤色は「魔除け」や「病気除け」の意味があって、神社にある鳥居の色も赤ですね。

 

  三方(さんぽう)

三方は鏡餅を飾るための台ですね。月見団子をのせるときも使われます。

この三方は神饌(しんせん。神さまにお供えする飲食物の総称です)をのせるために使われる台のことで、神饌にはもちろん鏡餅も含まれます。

神さまにお供えするための鏡餅を、そのまま置くのはちょっと礼に欠けますので、礼儀としてきちんとした台を使用するわけです。

 

三方という名前は、台の三方向に穴があいていることから来ています。

なお四方に穴があいているものもあり、このタイプは「四方(しほう)」と呼ばれます。

 

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  鏡餅の飾り方についてまとめ

鏡餅には飾り扇や御幣(ごへい)などを飾りますが、順番については絶対に正解というものはありません。

地方や家庭によってはここで紹介した飾りを使わない場合もありますし、逆に裏白(うらじろ)など別の飾りを使うこともありますので、まずお家の人に聞いてからがいいと思います。

 

飾る期間については、クリスマス後~お正月が終わるまで、というのが通常ですね。

一般的にはクリスマス⇒大晦日⇒お正月、という行事の移り変わりがあるので、クリスマスが終わってからのほうが切り替えるという意味でなら良いのではないかな、と思います。

 

ただクリスマス自体はキリスト教の行事なので、ほとんどの日本人とは直接の関係がないんじゃないか?という感じですし、あまりクリスマスを意識しないならもっと早く鏡餅を飾ってしまってもいいとは思いますね。(本来ならお正月のほうが大事ですよね笑)

個人的には、早いぶんには特に問題はないとは思いますよ。(慌てて飾るよりよっぽどいいです)

 

時期というと、年越しそばを食べるタイミングとか気になったことありませんか?

 

大晦日の夜のイメージですが、昼や前日の30日に食べてもいいのかな?といったことを↑のページでまとめています。

年末の豆知識として、いっしょに知っていってください。(*^^*)

 

 

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