紅茶のカフェインはコーヒーと比べると多い?含む量と種類ごとの含有量
休憩時間に一息つきたいときや、お家に訪問したとき、デスクワークをするときのお供などに紅茶やコーヒーを飲む方は多くいらっしゃると思います。
お茶・コーヒーはそのままなら甘さもありませんし、カロリーもほとんどないので、何となく多く飲んでも良さそうなイメージですよね。
でも、こういうときに心配なのはカフェインです。
コーヒーのカフェインについてはよく聞きますが、紅茶のカフェインってどのくらいなのか知らない人もいるのではないでしょうか。
実際コーヒーと比べると紅茶のカフェインって目立って聞かないので、なんとなくコーヒーよりは少ないんじゃないか?なんていう印象があります。
なので今回は、コーヒーと比べた紅茶のカフェインに注目して書いていきたいと思います。
<今回の内容はコチラ>
- 紅茶のカフェインはどのくらい?コーヒーと比べると?
- カフェインの摂取量の目安
- 【紅茶・コーヒー以外】カフェインを含む飲み物の種類とその含有量
- カフェインレスの紅茶・コーヒーの紹介
- カフェインのメリットとデメリット
内容
紅茶のカフェイン量ってどのくらい?コーヒーと比べると多いの?
では、さっそく紅茶とコーヒーのカフェイン量について見ていきましょう。
まずはコーヒーより少なそうな印象のある紅茶です。
紅茶のカフェイン量は、文部科学省に掲載されている「日本食品標準成分表2015年版(七訂)(リンク先:文部科学省公式HP)」によると、100gあたりの浸出液でカフェインが0.03gと記載されています。
(茶葉5gに対して熱湯360mlを注ぎ、1.5分から4分浸出した場合の値です。なお100gは100mlと思っておいてOKです)
0.03gは30mgなので、紅茶100mlに含まれるカフェイン量は30mg、ということになります。
ということはコップ1杯が200mlなら、紅茶で摂取するカフェインは60mgになりますね。
次にコーヒーのカフェイン量ですが、同じように文部科学省の資料では、100g(100ml)での浸出液でカフェイン0.06gが含まれると記載があります。
(こちらはコーヒー粉末10gを熱湯150mlで浸出した場合の値です)
0.06gであると60mgになるので、コーヒー100mlのカフェイン量は60mg。ちょうど紅茶の倍ですね。
紅茶と同じように、200mlのコップでコーヒーを飲めば、120mgのカフェインを摂取することになります。
<紅茶とコーヒーのカフェイン量まとめ>
- 紅茶:100mlあたりカフェイン30mg、コップ1杯(200ml)は60mg
- コーヒー:100mlあたりカフェイン60mg、コップ1杯(200ml)は120mg
まとめると紅茶よりコーヒーのほうがカフェインは多く、量はその倍になる、ってことになります。
紅茶のほうが、飲む量に対してのカフェイン摂取量は少なく済むと言えますね。
インスタントコーヒーに関しては、裏面の表示にカフェイン量が記載されてある商品もあるので、量を確認してから購入するといいと思います。
例えばうちにあったコーヒー↓。スティックで小分けになっていて、1杯に1本ずつ溶かして使うタイプのものですな。
1本でのカフェイン量は40~110mgとのこと。
このブレンディは1杯分(2g)でカフェインは50~110mgのようです。
カフェインってどのくらい摂取してもいいの?
紅茶とコーヒーのカフェインがわかったのはいいですが、摂取していいカフェイン量ってどのくらいなのか?っていうのも、飲む量を決めるために知りたいですよね。
でも1日でこのくらいまでの摂取なら安全だよ、という摂取許容量については、個人差が大きく出る部分なので、実はカフェインに関しては定められていません。
なのであくまで目安ということになりますが、世界の機関が発表している情報を参考にしてみましょう。
<カナダ保健省 (HC)>
- 健康な成人で1日最大400mg
- 妊婦、授乳中、妊娠予定の女性は1日最大300mg
- 4歳~6歳の子供は1日最大45mg、7歳~9歳の子供は1日最大62.5mg、10歳~12歳の子供は1日最大85mg
- 13歳以上の青少年は、一日で体重1kgあたり2.5mg以上のカフェインは摂取しない
<欧州食品安全機関(EFSA)>
- 大人の場合、体重1kgあたりカフェイン3mgの摂取であれば急性毒性の懸念はないとされている(体重70kgの場合、1回で200mgのカフェイン摂取であれば健康へのリスクは増加しないとされている)
- 妊婦を除いて、大人は1日当たり400mgまでの摂取であれば健康リスクは増加しないとしている
- 妊婦や授乳婦は、1日当たり200mgまでの摂取であれば、胎児や乳児への健康リスクは増加しないと評価されている
- 子供に関しては不確実性があるものの、1日で体重1kgあたり3mgの摂取であれば悪影響は見られないと推測されている
ふむふむ…これらを見ると大人の1日の摂取量は400mgまで、というのが目安になりそうですね。
とすれば1杯200ml飲むなら、紅茶で6杯、コーヒーで3杯、といったところでしょうか。
●参考元●
食品に含まれるカフェインの過剰摂取についてQ&A ~カフェインの過剰摂取に注意しましょう~(リンク先:厚生労働省公式HP)
カフェインの過剰摂取について(リンク先:農林水産省公式HP)
紅茶・コーヒー以外でカフェインを含む飲み物の種類と含有量
紅茶やコーヒー以外にも、カフェインを含む飲み物というのは多く存在します。
<飲み物100mlあたりのカフェイン含有量>
- ウーロン茶(浸出液):20mg
- 玉露(浸出液):160mg
- せん茶(浸出液):20mg
- 番茶(浸出液):10mg
- ほうじ茶(浸出液):20mg
- 玄米茶(浸出液):10mg
お茶はカフェインが含まれる場合が多く、このほかだとジャスミンティーにも入っています。
身近なお茶の中でカフェインゼロのものは麦茶ですね。なので、夏は水代わりにガボガボ飲んでも安心です。(笑)
麦茶は温めても美味しいので、寒い季節はぜひホットで頂いてください。(*^^*)
なお、お茶意外だとコーラにもカフェインがあります。
「コカ・コーラ」に含まれるカフェイン量は、日本食品標準成分表2015によるレギュラーコーヒー(浸出液)の約1/6、紅茶(浸出液)の約1/3、煎茶(抽出液)の約1/2となります。
引用元:コカ・コーラ公式HP…よくあるご質問(「コカ・コーラ」に含まれるカフェイン量はどのくらいですか?)
原材料名にもカフェインって書いてありますね。(^^;)
カフェインレスの紅茶やコーヒーを選ぶ手段もアリ
最近はカフェインレスの紅茶やコーヒー、お茶が多く出ているので、遅い時間でも楽しめるものとなっています。
ネットで購入できる商品を紹介すると、たとえば紅茶をティーバッグで手軽に飲むのが好きなら、こちらのアールグレイのものとか。
お茶専門店のルピシアでも、カフェインを抑えた紅茶を取り扱っているので、お茶好きな人はコチラでの購入が色々選べるのでおすすめ。
また家庭で飲むコーヒーは色んなタイプがありますが、手軽に飲めるインスタントコーヒーなら溶かすタイプはゴミが出なくていいですね。
とくに、遅い時間にコーヒーが飲みたくなったとき、カフェインレスのものがあると便利だと思います。
アイスコーヒー用なら、ドリンク状態のままでカフェインレスのものもあります。
あとは外出時にも便利なペットボトル飲料なら、生茶のデカフェ版が出ています。
これは緑茶の風味が足りないってこともなく、通常の生茶と比べても普通に美味しいので、カフェインを控えつつ緑茶の味を充分に楽しめます。
紅茶のカフェインによる効果とデメリット
ここまで紅茶やコーヒーのカフェインをメインに書いてきましたが、実際にカフェインにはどんなメリットやデメリットがあるか?具体的に知りたいところですよね。
睡眠への影響くらいしか知らないって人もいると思うので。(^^;)
まずはデメリットからまとめてみると…。
<カフェインを摂ることで起こるデメリットや影響>
- 動機
- めまい
- 下痢
- 吐き気
- 不眠症、眠れなくなる
- 頭痛
- イライラ
このような症状や影響が現れることがあります。
私は一度だけ1日にコーヒーを6杯飲んだことがありますが、その日は頭痛と動悸、夜眠れなくなったという経験があります。(^^;)
カフェインは摂取して30分くらい経ってから効果が現れると言われ、体の中には5~8時間程度どとまるとされます。(持続時間については諸説あるようですが…)
なので、カフェインで眠れなくなるタイプの方は、時間を決めて紅茶やコーヒーを飲むといいでしょう。
私の場合、午後3時以降にコーヒーを飲むとなぜか何時に布団に入っても眠れなくなるので(汗)、2時位には飲み終えるようにしています。
(ただ、6杯飲んだ日は午後1時くらいでしたが、カフェインを摂取しすぎたのか夜まったく寝付けませんでした。´・ω・`)
摂りすぎと時間には気をつける必要のあるカフェインですが、メリットもあります。
<カフェインの効果とメリット>
- 眠気を覚ます
- 集中力を高める
- 利尿作用(デメリットでもある)
カフェインは眠れなくなるというデメリットがある一方で、使い方によってはメリットにもなります。
たとえば意図して夜起きていなければいけないとき(大人なら夜勤、学生さんならお勉強とか)に、カフェインは脳で睡眠を促す物質の働きを抑制するので、眠気を抑える効果があります。
本来であれば夜はきちんと寝たほうが良いのですが、どうしてもそうできないとき、というのはあります。
なので深夜に起きている必要がある時は、あえてカフェインを摂取する、という方法があります。(とはいえ過剰摂取はNGですよ!)
またカフェインには利尿作用があり、身体の中に溜まった水分を外に出してくれるので、むくみの改善を期待できます。
ただ利尿作用があるということは、外出時の移動中とかに飲むとトイレが近くなるので、デメリットでもあります。あと映画館とかでもあまり飲みたくないですね。(^^;)
紅茶のカフェインについてまとめ
ティーカップとポットで優雅&おしゃれな午後を過ごすのは素晴らしい時間ではありますが(笑)、紅茶にはカフェインが含まれます。
コーヒーよりは少ないものの、カフェインは摂りすぎれば寝れなくなったり動機などの症状が現れることもありますので、飲み過ぎには注意です。
水と同じ感覚でお茶を飲みたい時は、カフェインレスのものや麦茶など元々カフェインが入っていないお茶を用意しておくと良いですね。
ウーロン茶やせん茶など、意外なお茶にもカフェインは入っているので気をつけましょう。ジュースだとコーラにも含まれます。(・ω・´;)
なお、カフェインは眠れなくなる作用があると話しましたが、これには個人差があります。
夕方にコーヒーや紅茶を飲んでも、寝付きに影響がない人もいます。
私はモロにカフェインで寝れなくなりますが、うちの父親なんて、夕方にコーヒー飲んで普通に夜はいびきかいて寝てます。羨ましいようなそうでもないような…。(^_^;)
基本的には昼間のうちに飲むのがいいと思いますが、体質に合わせて飲む時間は変えてみてください。