スティックシュガーとガムシロップの違いは?砂糖をアイスコーヒーに入れちゃ駄目なの?
スティックシュガーとガムシロップ、どちらも無糖状態の飲み物に好みで甘さを加えるために使われるものですよね。
この2つの用途の違いというと、スティックシュガーならホットコーヒーやホットティーなどの温かい飲み物、ガムシロップならアイスコーヒーなどの冷たい飲み物ってイメージですが、そういえば逆に使うことってあまりないですね。
自分で選べるって時は、もしかしたらあまり関係なく使っている方もいらっしゃるかもしれませんが、外で出されるときは決まって「ホットドリンク=スティックシュガー」「アイスドリンク=ガムシロップ」です。
このスティックシュガーとガムシロップ、一体何が違うのでしょうか?また、逆に使ってはいけないのでしょうか?今回はこれらの事について見ていきます。
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スティックシュガーとガムシロップは何が違う?
見た目でわかる違いとしてはスティックシュガーは砂糖そのまま、ガムシロップは液体の砂糖ということですよね。
まずスティックシュガーというのは、基本的にグラニュー糖というお砂糖が使われています。
一般的な普通の砂糖(上白糖といいます)と比べてサラサラとしており、クセがない味わいです。
そのため使うものの味を損ねず済み、紅茶・コーヒーなど風味を大事にする飲み物に重宝されます。
スティックシュガーと砂糖の違いについてはコチラで書いています。↓
一方でガムシロップというのは、砂糖、水、アラビアガムを混ぜて作られたもののことです。
水で砂糖を溶かすだけでは結晶化するので、アラビアガムを添加物として用いることで粘着性をもたせています。
<アラビアガムとは>
水に対する溶解性が高く、水溶液は強い粘性を示し、良好な乳化安定性を示すため、食品添加物のうち、乳化剤や安定剤として飲料や食品に広く用いられている。
身近なところではアイスクリームなどの菓子類や、ガムシロップが典型的な用途である。
ウィキペディア:「アラビアガム」の項目より引用
※現在では砂糖の結晶化を防ぐ技術が上がったため、ガムシロップと呼ばれるほとんどの商品にはアラビアガムは入っていません。(これらの正確な呼び方としてはシュガーシロップになります)
最近のガムシロップには「果糖ぶどう糖液糖」という、砂糖と比べてキレがあって爽やかな風味がある異性化糖(甘味料)の一種がよく使われています。
(※果糖ぶどう糖液糖…果糖の含有率が50%以上、90%未満のもの)
果糖は冷やした方が甘みを感じやすくなるので、冷たいドリンクと相性がいいです。
そのためサイダーなどの炭酸飲料や、甘い清涼飲料水には果糖ぶどう糖液糖が入っていることが多いですね。
で、原料の違いはわかりましたが…この2つはアイスとホット、逆に使ってはいけないのでしょうか?次の項目で見てみましょう。
スティックシュガーをアイスコーヒーに、ガムシロップをホットコーヒーに入れるのは駄目?
まずはスティックシュガーをアイスコーヒーに使う場合についてです。
こちらの最大の難点としては、なんといってもお砂糖が溶けにくいこと。
丁寧に混ぜれば甘くならないこともないのですが、ほとんどがあまり溶けず、底の部分にジャリジャリのまま残っている…ってことが多いです。
なのでアイスコーヒーなど冷たい飲み物に甘さを足したいときは、基本的にスティックシュガーはおすすめしません。ガムシロップが良いでしょう。
もともとガムシロップというのも、そのままの砂糖が溶けにくい冷たい飲み物に入れるのが主な用途です。液体の状態であれば、当然アイスドリンクにも混ぜやすくなります。
なお、お家で「スティックシュガーしか無いけどアイスコーヒーが飲みたい!」という場合もあるでしょう。
うちも、家族が買ってくるペットボトルのアイスコーヒーが無糖なので、砂糖を加えて飲みたいことがよくあります。(^^;)
こういうときは、先にスティックシュガーの中身を少量のお湯でとかしてから、コーヒーを入れて混ぜれば、甘さを加えられますよ♪
アイスコーヒーというのは、氷を入れることが前提としてあるので、濃く作られています。そのため、多少の水分を加えるのはあまり問題はありません。
アイスコーヒーをガラスのコップに入れたい時は、そのまま熱湯を注ぐと危ないので、先に別の容器で砂糖を溶かしてからコップで混ぜるといいでしょう。
ちなみにガムシロップの代わりにオリゴのおかげという商品もいいですよ。アイスコーヒーにすぐ溶けて便利に使えますし、料理にも入れられます。
次に、ガムシロップをホットコーヒーに入れる場合です。
この場合の難点としては、ガムシロップの水分によって味が薄くなり、温度が下がって冷めてしまうという点があります。
ただスティックシュガーをアイスコーヒーに入れた場合と違って、砂糖が溶けない…ということはないので、細かい味があまり気にならないならガムシロップにホットコーヒーを入れる、というのはアリかと思います。
個人的には、コーヒーは熱いうちにちょっとずつすする(?)のが好きなので、ホットにガムシロはぬるくなるのがあまり好きではないのですが…(淹れたての熱さがなくなってしまうので)
これは結局好みだと思いますので、一度やってみるといいですね。
<スティックシュガーをアイスコーヒーに入れる場合の難点や解決法まとめ>
- 砂糖が溶けにくい
- ジャリジャリのまま残りやすい
- 【解決法】先に少量のお湯でスティックシュガーの中身を溶かし、その後コーヒーを注いで混ぜれば、ジャリジャリにならずに甘さを加えることが出来る(アイスコーヒーは濃く作られているため、少し薄まるのは問題ない)
<ガムシロップをホットコーヒーに入れる場合の難点などまとめ>
- 味が薄くなる
- 温度が下がり、冷めてしまう
- ※味や温度が気にならないならアリ
スティックシュガーとガムシロップの違いについてまとめ
スティックシュガーはグラニュー糖で、ガムシロップは砂糖や水、アラビアガムで出来たものです。(最近のガムシロは、果糖ぶどう糖液糖という甘味料の一種がよく使われています)
通常スティックシュガーならホットコーヒー、ガムシロップならアイスコーヒーに入れますが…どちらも甘さを加えるものなので、逆で使うことは出来なくもないです。
スティックシュガーをアイスコーヒーに入れるなら、先に少量のお湯で溶かしてからコーヒーを注いで混ぜればOK。
ガムシロップをホットコーヒーに入れるのは、少しぬるくなってしまうことや味が薄まってしまうことを許容できるなら問題はないでしょう。
熱いホットコーヒーが好きならスティックシュガーのほうが良いですけどね。(^^;)
なおスティックシュガーを整理したい時は、シュガースタンドやケースを用意するといいですよ。
↑こちらで、スティックシュガーに合った入れ物の紹介をしています。
いっしょにガムシロップも置ける(整理できる)アイテムもあるので、つい散らかっちゃう時はぜひ。(`・ω・´)
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