伊達巻の意味!おせち料理で食べる理由や名前の由来は?
カステラをおかず風にしたような伊達巻は、じんわりと染み渡る甘さが人気のおせち料理ではないでしょうか。(*^^*)
通常の卵焼きよりもしっとりとした味わいが美味しいこの伊達巻ですが、お正月の食卓やおせち料理にはほぼ当然のようにありますよね。
普段はあまり食べないものなのに、わざわざお正月に出てくるということは、「何か意味があるんじゃないか?」と疑問に思うと思います。
そこで今回は、お正月に伊達巻を食べるその意味について書いていきたいと思います。
<今回の内容はコチラ>
- 伊達巻に込められた意味って?おせち料理で食べる理由は?
- 「伊達巻」という名前の由来
- 伊達巻以外のおせち料理の意味
また、「伊達巻」というちょっと変わった名前の由来や、伊達巻以外のおせち料理(数の子や黒豆など)に込められた意味についてもまとめていきます。
意味を知ることでよりお正月料理を美味しく、また気持ちが入った状態で食べることができると思うので、ぜひ豆知識として知っていってください。(*^^*)
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伊達巻の意味!おせち料理で食べる理由は?
伊達巻に込められた意味としては、主に4つあります。
1つ目は、「学業成就」の意味。
なぜ学業なのかというと、伊達巻は切り分ける前のカタチが昔の書物にあたる巻物に似ているので、知識や知性を連想させます。
なので「知識が豊富になるように」という願いを込めて、食べられているのです。
学びというのは、学生だけではなく大人になってもずっと続いていくことですから、誰にとってもありがたい縁起物ですね。( ˘ω˘ )ウム
そして2つ目が「豊穣」という意味です。
伊達巻は卵をメインに使った料理ですよね。卵の黄色というのが土の色を思い起こさせるので、「豊穣」という意味を連想させます。
またこの「豊穣」というイメージは「子宝」を連想させるともいいます。
土や大地というのは人間に作物を与えてくれる偉大な存在であるので、人間に生命力を与えてくれるという意味で、このような願いが込められたのかもしれませんね。(*^^*)
3つ目は「家庭円満」の意味です。
丸くなった形が家庭円満、またクルクルと巻き込んだ姿をしているので、力をあわせて協力する、仲よく通じ合うという意味を連想させるようです。
最後の4つ目は「華やかな装い」「華やかさ」といった意味です。
これについては「伊達巻」という名前がついた由来でも書かせていただきますが、伊達巻の金色にも見えるその見た目が、豪華さを表していて縁起物だとされています。
また、豪華な外見は晴れの日にふさわしい料理として、おせち料理では定番のものとして扱われるようになったと言われています。
というわけで簡単にまとめると、
<伊達巻の意味>
- 学業成就…昔の書物である巻物に似ていることから
- 豊穣・子宝…卵の黄色が土の色を思い起こさせることから
- 家庭円満…丸くなった形や巻き込んだ姿が、力をあわせて協力する・仲よく通じ合う様子を連想させることから
- 華やかな装い・華やかさ…金色にも見える外見が、豪華さを表していて晴れの日にふさわしいことから
となりますね。(*^^*)
また、華やかさの意味については「伊達巻」の名前の由来にも通じます。
次の項目で見ていきましょう。
「伊達巻」という名前がついた由来は?
伊達巻という名前の由来には諸説あります。
- 伊達政宗の好物という説:戦国時代の武将であった伊達政宗が好んで食べていたことから
- 見た目が目立つからという説:「伊達」という言葉には「おしゃれ」や「華やか」などという意味があることから、目をひく卵焼きとして「伊達巻」と名付けられた
- 着物の「伊達巻」に似ている説:着物の帯の下に締める、着崩れを防ぐための帯状のものを「伊達巻」と呼ぶ。この着物の「伊達巻」と、おせちの「伊達巻」の形や巻く時の動作が似ていることから
伊達巻には「華やかさ」という意味もありますが、この伊達巻は鮮やかな色合いで目を引く料理であることから、「伊達巻」という名前がついたという説があります。
また洒落た若者のことを「伊達者」と呼び、これは戦国時代の武将である伊達政宗に由来している言葉です。
この着飾った若者が着ていた着物の柄と似ていたことで、伊達巻という名前がついたともされます。
伊達巻以外のおせち料理に込められた意味
伊達巻意外にも、紅白のかまぼこや数の子、黒豆などおせち料理には様々な種類がありますが、これらにもそれぞれに意味があります。
今回は定番の7個の意味を紹介しますね♪
- 紅白かまぼこ:紅白は祝い事に使われる色で、半円形が日の出を表している。紅は魔除け、白は清浄を意味している
- 数の子:多くの卵が一つにまとまっているため、子孫繁栄の意味がある。またニシンの卵でもあるので、ニシン=二親(にしん)に通じて、子宝を祈る意味もある
- 黒豆:まめ(マメ)に暮らせるように、豆に働けますようにという意味。黒には邪気払いの効果があるとされ、健康を願う意味合いもある
- えび:長いひげと腰が曲がった姿から老人を連想させるので、長寿を願う意味がある
- 昆布巻き:「喜ぶ(よろこんぶ)」という言葉にかけて、縁起ものとされている
- れんこん:穴がたくさんあいているので、先が見通せるようにとの意味がある
- 栗きんとん:黄金色が財宝を連想させ、豊かさを願う意味がある。また栗は「勝ち栗」とも呼ばれる縁起もので、勝負運を願う意味もある
おせちに入る料理はみんな縁起がいいものばかりなので、伊達巻と合わせて美味しく頂きましょう~。
伊達巻の意味についてまとめ
伊達巻には学業成就や豊穣、家庭円満、華やかさといった意味があります。
名前の由来に関しては華やかな見た目から「伊達」巻という名前がつけられたとの説があります。
由来のどれが正しいのか(あるいは全て正しいのかもしれないけど)は定かではありませんが、戦国武将の伊達政宗が好んでいたという説や、着物の「伊達巻」と似ているからといった説もあります。
もともとしっとり甘くて美味しい伊達巻ですが、意味を知るとより気持ちを込めて食べれるので、以前にも増して味わえると思います。(*^^*)
紅白のかまぼこや数の子など他の料理にも縁起のいい意味があるので、おせちを食べるときはぜひ今回の内容を思い出してみてください♪
お正月の前には大晦日がありますが、この日には年越しそばを食べますよね。
年越しそばの具にも縁起がいい種類というのがあるので、気になるときはぜひコチラのページもご覧になっていってくださいね。↓↓
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