七草粥を食べる意味や理由って何?その由来と七草の種類それぞれの意味!

お正月も終わる頃、7種類の植物をお粥に入れた七草粥を食べますよね。

この七草粥って風習として定着しているものではありますが、そういえば「なぜ食べるんだろう?」とその意味が気になったことはないでしょうか。

また七草粥は基本的に1月7日に食べるものとされていますが、なぜこの日に食べるのか?その由来も今回は書いていきたいと思います。

<今回の内容はコチラ>

  • 七草粥を食べる意味と理由
  • 七草それぞれが持つ意味と効果・効能
  • 七草粥の由来
  • 七草粥を食べる日・食べる時間について

 

 

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  七草粥を食べる意味や理由って何?

七草粥は、春の七草を刻んでお粥に入れた行事食です。

具体的な7つの植物というのは「せり・なずな・ごぎょう・はこべら・ほとけのざ・すずな・すずしろ」になります。

この七草は早春の頃にいち早く芽吹きます。また雪の下でも成長する若菜の生命力を取り入れることで、邪気払いの意味と無病息災の願いが込められています。

 

また、お正月の食べ過ぎで疲れた胃をいたわる、という意味もあります。

おかゆというのはお腹に優しい食事です。お正月に豪華なものをたくさん食べた後なのだから、ちょっと胃を休ませてあげよう…ということですね。(*^^*)

 

それに春の七草と呼ばれる植物には、整腸効果がある種類も多いんですよね。

次の項目で、七草それぞれの意味や効能について見てみましょう。

 

  七草それぞれの種類の意味と効果効能

  七草の種類や名前 意味 効果や効能
1 せり(芹) 「競り勝つ」 血液を綺麗に維持する、整腸効果
2 なずな(薺)※ぺんぺん草 「撫でて汚れを取り祓う」 止血効果、骨の形成を促す
3 ごぎょう(御形) 「仏体」 咳止め、喉の炎症を抑える
4 はこべら(繁縷)※ハコベ 「繁栄がはびこる」「繁栄する」 利尿作用、止血効果
5 ほとけのざ(仏の座) 「仏の安座」 高血圧の予防、整腸効果
6 すずな(菘)※カブ 「神を呼ぶ鈴」 (葉)免疫力を高める、血行を促進する
7 すずしろ(蘿蔔)※大根 「汚れのない清白」 食物の消化を助ける、腸の働きを整える

 

すずなはカブ、すずしろは大根と今の時代でも馴染み深い野菜ではありますが、春の七草としての呼び方だとちょっと覚えづらいですね。(^^;)

なので、↑の順番で短歌のリズムで言ってみると覚えやすいですよ。コチラで詳しく書いています。

 

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  七草粥の由来は?

七草粥は中国から伝わったものです。中国では、1月1日に「鶏」・2日に「犬」・3日に「羊」・4日に「猪」・5日に「牛」・6日に「馬」…そして7日に「人」を当てはめて、占いをするという風習が存在しました。

 

その日の対象である生き物は大切に扱われ、1月7日は「人」であるので、つまりは人を尊重する日として「人日の節句」が制定されました。

人日の節句では、7種類の若菜を入れた汁物「七種菜羹(しちしゅのさいこう)」を食べ、無病息災や立身出世を願ったとされます。

 

日本では年のはじまりに若菜を摘んで、自然から新しい命を頂く「若菜摘み」という習慣がありました。

人日の風習が中国から日本に伝わってきたとき、この「若菜摘み」と「七種菜羹」が合わさることで、今も行われている「7日に七草粥を食べて、無病息災を願う」という行事になったと言われています。

 

  七草粥を食べる日や食べる時間っていつ?1月7日や朝以外で食べても大丈夫?

食べる日については、ここまでに由来を書いた通り、一般的には1月7日になります。

そして時間帯ですが、基本的にはです。

 

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朝食べる理由としては、かつての中国で1月7日に役人の昇進試験が行われており、その日の朝に七種菜羹を食べることで立身出世を願ったとされています。

また古くからの風習として、6日の夜に七草を刻んで、7日の朝にお粥にして食べるという習慣もあったからとも言えます。

七草を刻むときは七草囃子という歌を歌ったり、包丁を使って音を立てたりすることもあり、これには邪気払いや厄病を追い払う意味が込められているとも言われています。

 

ただ現代において、朝は家族が揃っていなかったり、作る時間がなかったり…なんてことも珍しくないので、夜が一番七草粥を食べる(作る)には都合がいい、ってことで、夕食にするパターンもよくあります。

また今回紹介した由来・意味のことを考えると、前日(6日)や翌日(8日)に食べるのは、ダメというほどでもないかと思います。

 

「お正月の食べ過ぎで疲れた胃をいたわる」という目的なら日付は問わないと思いますし、食べないよりは6日や8日でも都合のいい日に食べたほうがいいとは思います。

七草粥を食べる時間帯や日付についてはこちらでも詳しく書いていますよ。↓↓

 

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  七草粥を食べる意味についてまとめ

七草粥を食べるのは、邪気払いや無病息災の意味合いがあります。

また祈りのような部分だけではなく、お正月料理の食べ過ぎで疲れた胃をいたわる目的もあります。

年末年始は豪華な料理を食べる機会にたくさん遭遇してしまいますので、お正月が落ち着いてきた頃にはぜひ七草粥でお腹を休めてあげてください。(*^^*)

 

なお、七草粥の日はお粥だけでもいいのですが、物足りないというときは付け合せやおかずを用意してもいいですよ。

 

上のページでは、七草粥と合う付け合せやトッピングを色々まとめています。

お腹を休めるという目的を考えると、できればさっぱりしてあまり重くないものがおすすめです。

 

また今回は七草それぞれの種類・意味についても紹介しましたが、春の七草って名前がちょっと覚えづらいですよね。

コチラで覚えやすい順番・方法を紹介していますよ。↓↓

 

 

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