なすを食べ過ぎるとどうなる?糖質・カロリーの量や過剰摂取になる栄養はある?
ナスはお漬物に、炒め物に、煮物に…といった風に色んな食べ方ができる馴染み深い野菜です。
旬の時期はたくさん頂いてしまったり、お家で作っている場合はたくさん実ったりして消費しなきゃ~ってなるわけですが、なすって食べすぎることでデメリットとかあるんでしょうか?
私もナスのお漬物はついつい食べ過ぎちゃうのですが(笑)、ダイエット中だと糖質やカロリーも気になりますよね。
<今回の内容はコチラ>
- ナスの食べ過ぎで起こるデメリット
- デメリットを考えたナスの食べ方
- ナスの糖質やカロリーはダイエット中だとどのくらいで食べ過ぎになる?
- ナスは食べ過ぎで栄養の過剰摂取はある?
今回は、ナスを食べ過ぎることで起こる体への影響について書いていきます。
内容
ナスの食べ過ぎによって起こる症状やデメリットは?
ナスは食べすぎることによって、体が冷えてしまうというデメリットがあります。
食べ物には体を温める食品(陽性食品)と、冷やす食品(陰性食品)というのがあって、ナスは陰性食品です。
陰性食品は、基本的に夏に収穫されるものやカリウムという成分が多いもの、温かい場所で採れる食べ物です。ナス以外の野菜だとトマトやきゅうりなどがあります。
一方で陽性食品は、冬に収穫されるもの、寒い場所で採れるもので、ニンジンやごぼうなどが当てはまります。
暑い夏に体を冷やすものが旬を迎え、寒い冬に体を温めるものが食べられるというのは合理的ではあります。
実際に陰性食品であるナスの旬は夏ですし、体が火照っているときに適度に体を冷やすことは大切なので、季節的には適した食べ物ではあると言えます。
ただ体を冷やすということは、食べすぎることによって下痢を起こしてしまったりしますし、冷え性にも悪いです。
<体が冷えることで起こる不調>
- 下痢
- 冷え性
- 血の巡りが悪くなる
- (女性の場合)生理痛が重くなる
- 免疫力の低下(疲れやすくなる、風邪にかかりやすくなる) など
体を冷やすことは基本的にいいことがありません。もしナスで体が冷えることを気にする場合は、食べ方を工夫するといいですね。
体を冷やさないナスの食べ方やレシピ
今の夏なんてデフォルトが30度超えですから、汗をダラダラかいてるときは冷たいものを食べてほしいんですが(笑)、基本的には冷やしたレシピばかりにはしないほうがいいでしょう。
体を冷やさないでナスを食べるには、冷やすタイプのレシピよりも味噌汁やスープなどに入れて加熱調理をし、温かいうちに食べる、というのがおすすめです。
まあ暑い夏に熱い汁物を食べたくなるか?というと微妙ですけど(汗)、夏であればカレーなどの温かい料理に使って食べるのもいいですね。
カレーなら夏でも食べられますしね。夏野菜カレーとかいいですね。(*^^*)
また、冷たいレシピだけにしないとか、冷やす料理法をするときも冷やしすぎないで食べるとか、工夫はできると思います。
コショウや唐辛子と言った調味料、ショウガやにんにくなどは体を温めてくれるので、料理する際はいっしょに使うのもいいですよ。
あとは食べ方の話からはそれてしまうんですが、冷房がかかった部屋で冷たいものを食べると冷えを悪化させますので、冷房をかけすぎないのも大切です。
糖質やカロリーの面ではどのくらいで食べ過ぎになる?ダイエット中に食べても大丈夫?
ナスが体を冷やすのがわかった所で、次に気になるのは糖質やカロリーではないでしょうか。
つまりはなすって太るの?ってことですよね。ダイエット中はとくに大切な要素です。
糖質は100gのナスで2.9g含まれています。カロリーはナス100gあたり22kcalとなります。
100gっていうと中くらいのナス1本の重さになります。(野菜なので個体差はあります)
それぞれ、ダイエット中にどのくらいで食べ過ぎになるか見てみましょう。
糖質の場合
まず最初に糖質についてです。
糖質制限ダイエットだと糖質を多くても1日100g前後に抑えるってことが多いと思うのですが、ナスの糖質は1本でたったの2.9gなので、取り入れやすい食材だと思います。
たとえば1日の糖質を100gに制限していて3食たべるなら、1食30g前後にする必要がありますが、ナスなら1本2本で大分満足しませんか?(^^;)
ナスだけで30gの糖質を摂取しようとすれば10本食べなきゃいけないので、糖質の面でいうとなかなか食べ過ぎにはならないですね。
そして100gの糖質をナスだけで取るとなれば、34本くらい食べなきゃいけません。強いて言えばこの量を超えると、糖質制限中のナスの食べ過ぎになる感じですね。
カロリーの場合
次にカロリーです。カロリーは年齢や性別、運動量によっても必要な量が違いますが、1日に必要な目安量として2000kcalっていうのは基準としてよくありますね。
(基本的に女性より男性の方が必要なカロリー量は多く、運動量が多い人はその分必要なカロリーが増えます)
ナス1本のカロリーが22kcalなので、ナスだけで2000kcalを摂取しようとすると、なんと90本ほど食べなければいけません。
これは中々大変ですね…。(^_^;)
カロリー制限のダイエットの場合、制限している量がどのくらいかにもよりますが…たとえば1日1500kcalに抑えている場合は、ナス68本くらいを食べるとナスだけでカロリーを満たしてしまい、これ以上食べると食べ過ぎになります。
糖質・カロリーどちらの面を見てもナスはダイエット向きなので、ナスだけで太る量を取るのは大変です。というか、現実的な量じゃないです。(`・ω・´;)
まあ今回は単純にナスだけのカロリーや糖質しか計算していませんし、1日に食べるのがナスだけなんてこともないと思うんですけどね。
でも、ナスは基本的に単体では太る要因にはなりにくいと考えて大丈夫でしょう。
ただナスは油と相性が良いので、炒め物にしたりするとカロリーが上がってしまいます。
そのため、ナス単体のカロリーより調理方法に気をつけたほうが良いと思いますね。
油を使うとカロリーが高くなりがちなので、ナスをヘルシーに食べたい時はサラダやお漬物、煮物などがいいかな~と思います。
茹でるのもおすすめ。
ナスの食べ過ぎで栄養の過剰摂取になる?
カロリーや糖質の面だけ見ると、太る量を食べるのは難しいことはわかりましたが、では栄養の過剰摂取についてはどうでしょうか?
たとえば100gのナスを10本(つまり1000g)食べたとしても、そこまで過剰になる栄養というのはないのですが、カリウムや食物繊維が結構多く摂れてしまいますね。
先にもカリウムという成分については名前が出たと思うのですが、体を冷やす作用がある成分です。
カリウムは1000gのナスに2200mg含まれます。1日のカリウムの摂取量としては、目安量として18歳以上の男性が2500mg、女性が2000mgとされており、ナスだけでの摂取ではとり過ぎ…というほどでもないですね。
もともとカリウムは摂りすぎても排出されるので、多めに摂取しちゃってもあまり心配はないとされます。
(それに、普通の食事では過剰になることはあまりないと考えられているので、上限量の設定がない成分です)
食物繊維に関しては、ナス1000gにつき22gの摂取になります。こちらは1日の目標量として18歳~69歳の男性で20g以上、女性で18g以上です。
食物繊維は、ナスには不溶性の食物繊維というものが多いのですが、とり過ぎによって便秘を悪化させる恐れがあります。
ただ、食物繊維22gくらいならとり過ぎってほどでもないですし、むしろ量としてはちょうどいいくらいじゃないですかね…。(元々食物繊維って不足しがちな成分だと言われますし)
まあナス10本に加えて色々食べてしまうと過剰になっちゃうかも?ですが、いくらたくさんあっても、ナスを1日10本食べるのってキツイと思います。(90本とかと比べるとまだイケなくもなさそうな量だけど。笑)
なので、ナスに関しては栄養が過剰摂取になることを心配する必要はあまりない感じですね。
ナスの食べ過ぎについてまとめ
ナスは食べ過ぎると体が冷えるというデメリットがあります。
ナスだらけのレシピにしなければいけないとき(安くて買いすぎちゃったりとか。笑)は、あまり冷えたレシピばかりで食べないようにし、できるだけ温かい料理に使うことをおすすめします。
もちろん一部に冷やしたレシピがあるって程度なら大丈夫だと思いますよ。(^^)
なお、カロリーや糖質についてはどちらもナスは低いので、ナスだけで太るほど食べるのはむしろ大変です。
ただし調理の仕方によっては量が少なめでもカロリーは高くなってしまいますので、ダイエット中は油を使った料理などには気をつけましょう。
低カロリーに食べたい時は、茹でるのも良い調理法です。さっぱりした食べ方なので、夏にもぴったりです。
コチラではナスの基本的な下処理の仕方を紹介していますので、ナスの扱いに慣れていない方はおすすめです。
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