キウイを食べ過ぎるとどうなる?舌が痛くなる理由は?
熟したキウイはおいしく、サイズもそこまで大きいわけではないので1個は余裕で食べられる、という方もいるのではないでしょうか。
でもキウイって、食べたあと舌に刺激を感じたりしませんか?
あのピリピリってどうして起こるんだろう?って不思議ですよね。(もしかしてアレルギー?なんて、心配になるし…)
<今回の内容はコチラ>
- キウイを食べすぎると舌が痛くなる理由
- 舌が痛くなるのを予防する方法
- キウイで舌が痛くなるのはアレルギーなのか?
- (舌が痛くなる以外で)キウイを食べすぎると起こる体への害3つ
- キウイは1日に何個食べればいいのか
今回は、キウイを食べることで舌がピリピリする原因についてまとめていきます。
舌が痛くなるのを予防する方法についてもいっしょに書いていきますので、あの独特の刺激が気になる方はぜひ、試してみてください。
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内容
キウイを食べすぎると舌が痛くなる理由は?
舌に刺激を感じるのは、キウイに含まれる成分が原因となっていて、主に2つあります。
- アクチニジン
- シュウ酸カルシウム
まず1つ目の成分ですが、これはキウイを触ったり食べたりしたときに感じるヌルっとした成分で、アクチニジンといいます。
アクチニジンはたんぱく質分解酵素です。
このアクチニジンが舌を覆っている粘膜(たんぱく質でできています)を溶かすことで舌がむき出しになるので、刺激を感じやすくなってしまうのです。
ただ、アクチニジンには舌苔を分解してくれる作用もあるので、口臭の予防にも効果があるとされます。
2つ目の成分シュウ酸カルシウムです。これはとがった形をしているので、口に入れることで舌にピリピリとした痛みを感じるようになります。
シュウ酸カルシウムは刻んだり細かく切ったりなどして、細胞が壊れるほどたくさん出てきます。
舌が痛くなるのを予防するには?
まずたんぱく質分解酵素であるアクチニジンですが、酵素は熱に弱いという特徴があるので以下のような対処ができます。
<アクチニジンによる刺激を予防する方法>
- ジャムなど加熱する料理に使う
- キウイを軽く湯煎する
- 熱めの飲み物といっしょに食べる
また、アクチニジンはグリーンキウイに多く含まれていますが、ゴールドキウイなら少ないです。
なのでそのまま食べたいときはゴールドキウイを選ぶという工夫もできます。
次にシュウ酸カルシウムですが、先に刻んだりなどして細胞が壊れるほど多く出ると書きました。
つまりはシュウ酸カルシウムの刺激をできるだけ抑えたい場合は、可能な限り大きめに切るのが有効になります。
舌が痛くなるのはアレルギー?キウイで起こるアレルギーの症状って?
食べすぎたときに一時的に痛くなるだけなら、ただ酵素やシュウ酸カルシウムといった成分の作用と考えていいかと思います。
アレルギーを持っていないなら、放っておいてもそのうち収まりますので…。
ただ、あまり何日も続いてしまったり、口の中以外にも症状が現れた場合はアレルギーを疑ったほうがいいと思います。
唇が腫れる、触れた手が赤くなる、のどがかゆくなるなどの症状が出た場合は、それ以上食べないで病院に行ったほうがいいでしょう。
なお、キウイのアレルギーの原因はアクチニジンです。
この酵素の作用を抑えるために、先に紹介したような加熱をする対処をすれば発症するリスクが低くなります。
(生食したいときはゴールドキウイを選ぶのもひとつの方法ですが、ゴールドキウイにもアクチニジンが含まれないわけではありませんのでお気をつけください)
舌が痛くなる以外でキウイを食べすぎるとどうなる?
1:ビタミンCの過剰摂取になる?
キウイはビタミンCが多く含まれている果物で、100gあたり69mg入っています。(100gだと大体大きめのキウイ1個くらい)
ビタミンCの推奨量は18歳以上の男女で100mgと言われるので、大きめキウイなら2個食べればこの量をクリアできるわけです。
ビタミンCは摂りすぎても余分な量は排出されるため、過剰症の心配はないと言われます。
ただ、一度の摂取量が1000mgを超えると下痢を起こすこともあるそうなので、やはり大量に食べるのはやめたほうがいいかと思います。
また、キウイにはビタミンC以外にも栄養が含まれているわけですから、それらを摂りすぎる原因にもなります。
たくさんあるときはついつい消費しなきゃ!って思いますけどね…食べられる量を順に追熟させたりなど、工夫をするのがいいかなと思います。
キウイは、追熟を遅くする・早くするの調整ができます。家にたくさんキウイがあるときはコチラも見てみてください。↓
2:体が冷える
果物には体を冷やすものが多いです。
食べすぎることで冷え性がひどくなってしまったり、血液の巡りが悪くなるといった影響が現れるので、体の冷えが気になる方は食べすぎないほうがいいでしょう。
とくにキウイを含めた南国のフルーツは体を冷やす作用が強いので、キウイ以外にもパイナップルやマンゴーなどにも注意が必要です。
3:下痢になる
冷えた果物を食べすぎることによってお腹も冷えて、下痢になる可能性もあります。
また、キウイには食物繊維も含まれているので、摂りすぎることで下痢を引き起こす原因にもなります。
ただし、キウイに含まれる食物繊維は適量であれば血糖値やコレステロールの上昇を抑えてくれるので、食べ過ぎなければ体にいい成分です。
キウイは1日何個くらい食べるのがちょうどいいの?
では、キウイは何個くらい1日に食べたらいいのか?目安の量を知りたいですよね。
果物はビタミンやミネラルを体に取り入れる上で重要な食品であり、1日の目安として200gほど食べるといいと言われます。
キウイで言えば、大きめのなら2個くらいですね。これでちょうどビタミンCも摂取できますからね。(*^^*)
もちろん、必ずしもキウイだけで果物を摂取しなければいけないわけではないので、好きな果物を加えたりして、毎日の健康に活かせるといいですね。
キウイの食べ過ぎまとめ
キウイを食べることで舌が痛くなるのはアクチニジンやシュウ酸カルシウムが原因です。
対処するには加熱をしたり、できるだけ大きく切るなどが有効なので、キウイのピリピリが気になる場合はぜひ実行してみてください。
ゴールドキウイにはアクチニジンが少ないのですが、そういえば黄色いキウイのほうが口当たりがなめらかな気がするんですよね。
甘ければどっちのキウイも美味しいですけど、食べやすさだとやっぱりゴールドですかね。
本文の中でも紹介しましたけど、たくさんキウイがあるときは追熟を調整するといいですよ。
キウイは固いうちに冷蔵庫に入れることで、追熟がかなり遅くなります。
栄養価が高い果物でも食べ過ぎはやはりよくないので、消費できる量を少しずつ熟れさせていくといいですね。