たけのこの栄養・成分の効能!健康への効果は?
春の食べ物といえばタケノコって言ってもいいくらい、季節を象徴するような食品ですよね。
料理への使い方も豊富で身近な食べ物ではありますけど、どんな栄養が含まれているのか意外と知らないことも多いと思います。
<今回の内容はコチラ>
- たけのこが含む主な栄養5つと効果
- ┗不溶性食物繊維、アミノ酸、カリウム、タンパク質、葉酸
- たけのこを食べすぎるとどうなるのか
- タケノコのカロリーはどのくらい?
そこで今回はタケノコにどのような成分があって、どんな体への効果があるのか調べてみました。
ぜひタケノコの効能を知って、健康維持のために役立ててみてください。(*^^*)
内容
たけのこの栄養と効果・効能
【不溶性食物繊維】便秘の予防、早食い防止
しっかり噛まないと食べられないタケノコは、不溶性食物繊維を多く含んでいます。
不溶性食物繊維とは文字通り水に溶けない食物繊維のことです。
水分を吸うことで大きく膨らみ、腸の動きを活発にするように促すので、便秘の予防や改善に役立ってくれる栄養素です。
また、不溶性食物繊維を含む食べ物はよく噛む必要性のあるものが多いので、早食いの防止にも効果があります。
【アミノ酸(チロシン、アスパラギン酸など)】疲労回復、集中力アップ
タケノコにはアミノ酸であるチロシンやアスパラギン酸などが含まれます。
水煮のタケノコに白い粉のようなものを見かけたことがあれば、その正体がチロシンです。
一見カビのようにも見えるのですが、アミノ酸なのでそのまま食べても問題ないです。
人に出す料理など見栄えが大事な場合は洗ってもいいですが、通常は効能を得るため食べたほうがいいでしょう。
チロシンは神経伝達物質のもととなるので、疲労の回復、ストレスの緩和、集中力アップなどの嬉しい効果をもたらしてくれます。
また、アスパラギン酸は疲労の原因となる乳酸の分解を促すので、疲労回復効果を得ることができます。
【カリウム】高血圧やむくみの予防
ミネラルのひとつであるカリウムは、過剰に摂取してしまった塩分を排出してくれるので、高血圧の予防やむくみの改善に効果があります。
加工食品やファーストフードを利用することが多い近年では、摂取する塩分量が多くなりがちです。
また、日本人は醤油や味噌といった塩分が多い食品を摂取する機会が多いので、カリウムは意識して取り入れてほしい成分と言えます。
ちなみに、厚生労働省での1日あたりの塩分摂取量は、目標量として男性が8g、女性が7gとされています。
この値はラーメンを1杯食べれば満たせてしまう量です。味が濃いものを食べた時は、カリウムを積極的に摂取しましょう。
【タンパク質】免疫力を向上させる、貧血予防
タンパク質は、筋肉や髪、血液などといった体をつくるための主要な栄養素です。
タンパク質が不足すると筋力や免疫力が落ちたり、ヘモグロビンが不足して貧血を引き起こす原因となります。
タンパク質って言うと肉や魚、卵、植物性食品だと大豆に含まれているイメージですが、なんとタケノコにも入っているんです。
といっても、タケノコ100gあたりタンパク質の量が3.6gと、肉などと比べればたくさんではないのですが、野菜の中では多い値です。
(タンパク質の1日の必要量は体重や運動量によって変わりますが、50g以上は摂取したほうが良いです。)
【葉酸】細胞の合成、貧血予防
葉酸は胎児の成長に必要とされるビタミンB群のひとつで、赤血球の生成にも関わる成分です。
タケノコ以外だとほうれん草などの緑黄色野菜にも多く含まれます。
妊娠中や妊娠を予定している女性には、より多く摂ってほしい栄養素です。
また、赤血球の合成にも必要となるので、不足することで貧血が起こる原因になります。なので貧血を予防するためにも必要な成分です。
たけのこを食べすぎるとどうなるの?
たけのこには様々な栄養が入っているので、適度に食べることは体に良いです。
しかし、たけのこは食べ過ぎると下痢や便秘の他、ニキビなどの肌トラブル、アレルギーに似た症状が現れることがあります。
タケノコを食べすぎた場合の症状についてはコチラで書いています。
とくに旬の時期はタケノコ料理を色々作りたくなっちゃうので、気をつけないといけないですね。
たけのこのカロリーは?
たけのこはカロリーが低い食べ物で、100gあたり26kcalです。
普通に食べる量を考えれば、タケノコだけでカロリーオーバーするようなことはないので、ダイエット中の食事に加えることは問題ないでしょう。
それに、タケノコは食物繊維を多く含むおかげで満腹感を感じやすいので、ダイエット向きの食材と言えます。
タケノコのカロリーや太るかどうかについては、以下のページでも詳しく書いています。
ただ、タケノコご飯にするとご飯のカロリーが心配ですし、炒め物だと油でカロリーが跳ね上がるので、調理法には注意したほうがいいですね。
たけのこの栄養と効能まとめ
たけのこは不溶性食物繊維やアミノ酸、カリウムなどといった栄養が入っています。
カロリーも低いので、料理の具のひとつとして入れるのはとてもおすすめです。
ただ、食べ過ぎると下痢などを引き起こすことがありますので、野菜もタケノコ単体ではなく、いろんな食材を組み合わせて摂取するようにしましょう。
ダイエット中はタケノコご飯の食べ過ぎとかに注意ですね。炊き込みご飯ってなぜか食欲進んじゃいますからね。(^^;)
カロリーを抑えたい時は炒め物や天ぷらなどは控えて(絶対食べちゃいけない…というわけではないんですけどね…)、煮物やお味噌汁に入れるといった工夫がおすすめです。