たけのこの栄養は食べ過ぎるとどんな症状が出る?摂りすぎは良くないの?
たけのこと言えば、春を感じられる食べ物のひとつ!用途も広く、炒め物やスープ、炊き込みご飯にしても旨味が出て美味しいですよね~。
しかし、タケノコを食べ過ぎたらどうなるのかご存知ですか?
とくに旬の時期に採れたりすると、ついタケノコを使った料理をたくさん作りがちですが、食べ過ぎによってどんな症状が出てしまうのか心配ですよね。
たけのこには栄養が多く含まれますが、食べ過ぎれば当然体にも悪い影響が現れます。
<今回の内容はコチラ>
- たけのこの食べ過ぎによって起こる症状4つ
- ┗下痢・腹痛、便秘、肌トラブル、アレルギーによく似た症状
- たけのこの食べ過ぎの量・適切な量
- タケノコの健康効果
今回はタケノコの食べ過ぎによって起こる症状についてと、1日に食べるタケノコはどのくらいから食べ過ぎなのか?について書いていきます。
もうすでに食べ過ぎちゃって下痢や便秘などの症状が出てしまっている方も、原因を知ることができると思います。
内容
たけのこの食べ過ぎによって起こる症状
下痢になる・腹痛が起こる
タケノコを食べすぎることで起こる症状のひとつに、まず下痢になることがあります。
タケノコには食物繊維が含まれています。
食物繊維には水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の2種類があり、タケノコには不溶性が多く含まれます。
不溶性食物繊維には腸の動きを活発にさせる効果があり、適度に摂れば便秘予防に効果があります。
しかし、この不溶性食物繊維は摂りすぎることによって腸の運動が活発になりすぎて、下痢を引き起こしてしまうのです。
また、この腸の動きが過剰になることで、腹痛が起こることもあります。
便秘になる
タケノコは、食べ過ぎによって便秘を引き起こすこともあります。この原因も不溶性食物繊維にあります。
不溶性食物繊維にはお腹の中で水分を吸収してふくらみ、便のかさを増やしてくれる効果があります。
しかし、摂りすぎると水分を含みすぎて便が固くなってしまうのです。
適量であれば便秘予防に効果的な不溶性食物繊維でも、食べ過ぎれば逆効果になってしまいます。
日頃から便秘に悩んでいる人にとっても、注意が必要ですね。
ニキビや吹き出物ができる
タケノコを食べすぎると、ニキビなどの肌トラブルが発生することもあります。
これはタケノコに含まれるアク(灰汁)が原因です。
アクは体に必要のないものなので、毛穴から外に出そうとするためニキビや吹き出物として現れることがあります。
また、不溶性食物繊維によって引き起こされる便秘が原因で、肌荒れが起こることもあります。
肌の調子を気にする方にとっても、タケノコは食べすぎないほうが良いでしょう。
アレルギーに似た症状が出る
タケノコにはアセチルコリンという成分が含まれています。
このアセチルコリンという成分は仮性アレルゲンといって、アレルギーによく似た症状を引き起こすことがあります。
具体的には、以下のような症状です。
- 喉にイガイガを感じる
- 肌のかゆみ、腫れ、赤み
- 下痢
- 吐き気 など
さらに、仮性アレルゲンは過剰に摂取すると頭痛やぜんそくなどの症状が現れることがあります。
あまり症状がひどいときや長期的に続くときは、早めに病院で診てもらいましょう。
仮性アレルゲンは熱に弱いので、アク抜きをしっかりと行い、加熱調理をして食べるのが有効です。また、一度にたくさん食べないようにするのも大切です。
たけのこはどのくらいで食べ過ぎになる?適切な量は?
今回はたけのこに含まれる食物繊維の量を基準に考えてみましょう。
1日の食物繊維の目標量は、18歳~69歳の男性で20g以上、女性で18g以上となっています。
タケノコ100gあたりの食物繊維は2.8gなので、タケノコを大体700g前後摂取することでこの食物繊維量をクリアすることができます。
たけのこ1本が1kg前後くらいと考えると、700gって結構な量ですね。(^^;)
しかし、食物繊維を摂取することができる食べ物は何もタケノコだけではないですし、実際に食べ過ぎになってしまう量はこれより少なくなるかと思います。
それに、タケノコのように食物繊維の多い食べ物は消化に悪いです。なので胃腸の調子が優れない時はあまり食べないほうが良いでしょう。
ちなみに食物繊維は、主に野菜や果物、豆類などの植物性食品に多く含まれます。
<野菜や果物が含む食物繊維の量(100gあたり)>
- ごぼう:6.1g
- オクラ:5.2
- かぼちゃ:4.1
- ブロッコリー:3.7
- さつまいも:3.5
- 納豆:6.7
- アボカド:5.3
- キウイ:2.5
- パイナップル:1.5
あとは、カロリーを基準にするとどのくらいで太る量になるかも気になりますよね。
そういうときは、コチラをご覧ください。
適切な量についてですが、野菜は一日に350gくらい摂取すると良いと言われます。
なのでタケノコだけでなく、他の野菜と組み合わせて量を摂るようにしましょう。
適度に食べればたけのこは健康への効果が期待できる
タケノコに含まれる不溶性食物繊維は、摂りすぎによって下痢などの原因にはなります。
しかし、適切に摂取するなら便秘予防・改善や満腹感を感じやすくしてくれるので、ダイエットへの効果も期待できます。
なお、タケノコには水溶性食物繊維が少ないので、こういうので補っても良いかも。
粉末だとコーヒーとかに混ぜられるので、手軽に水溶性食物繊維を摂取できますよ。
またタケノコが含むカリウムは、余分に摂った塩分を排出してくれる効果がありますので、高血圧やむくみの予防に役立ってくれます。
濃い味つけが好きな人にとっては、とくに意識して摂取してほしい成分です。
カリウムは幅広い食品に含まれますが、私は塩分を取りすぎた時は野菜・果物を少し増やすか、野菜ジュースで補給しています。(笑)
たけのこの食べ過ぎについてまとめ
旬に採れるとついついタケノコを使った料理を色々作りたくなりますが、食べ過ぎると下痢などの原因になってしまうので注意が必要です。
あとは肌荒れなどの肌トラブルを気にしている場合も、あまりたくさん食べないほうが良いかもですね…。
私も炊き込みご飯が好きなので、タケノコご飯とかは何杯も食べちゃいますけどね~;
あのタケノコ独特のコリコリした食感と、旨味が染みたご飯は食欲が湧いちゃいます。(^^;)
本文でも紹介したページですが、タケノコを食べすぎることでカロリーを心配する場合はぜひコチラをご覧ください。
まあ太るかどうかというだけなら、タケノコ単体でカロリーオーバーするまで食べるのは結構難しいと思うんですけどね…。